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犬・猫が吐く・下痢をするのはなぜ?病院に行く目安

吐く・下痢にはさまざまな原因があります

犬や猫が吐いたり下痢をしたりすると心配になりますが、原因は食べ過ぎやフードの変化といった軽いものから、感染症・誤飲・内臓の病気まで幅広いといわれています。だからこそ、「様子を見てよい場合」と「早めに受診を考えたい場合」の違いを知っておくことが大切です。その違いを見分ける目安と、おうちでのケアの考え方、受診前に準備したいことを、順にお伝えします。

受診の目安

半日〜1日たっても吐く・下痢が続くときや、血が混じる、元気や食欲がない、誤飲の可能性があるときは、受診を考えたいタイミングです。

この記事でわかること

  • 吐く・下痢の主な原因
  • 様子を見てよいときと、早めに受診したいときの違い
  • おうちでのケアの考え方と、受診前に準備したいこと
毛布のそばで丸くなって休む柴犬

考えられる原因は?

一時的な嘔吐や下痢は、食べ過ぎ・早食い、フードの切り替え、環境の変化によるストレスなどが引き金になることが多いといわれています。

一方で、繰り返す・長引く場合や、ほかの症状を伴う場合は、感染症や誤飲、内臓の病気が隠れていることもあります。

様子を見てよいのは?

次のような場合は、少し様子を見ていただいても、大きな心配はないことが多いです。

  • 一度だけ吐いたが、そのあとは元気で食欲もある
  • 食べ過ぎや早食い、フードの切り替えなどに心当たりがある軽い下痢で、ほかに症状がない
  • 半日〜1日程度で、便の状態が普段どおりに落ち着いてくる

一度だけ吐いて元気な場合は、一時的に胃が刺激された状態と考えられます。

早めに受診したいときは?

次のような様子は、様子を見すぎずに受診を考えたいサインです。

  • 半日〜1日たっても、繰り返し吐く、または下痢が続く
  • 吐いたものや便に血が混じっている
  • 元気や食欲がなく、ぐったりしている
  • お腹を痛がる、触られるのを嫌がる様子がある
  • おもちゃや異物を誤って飲み込んだ可能性がある
  • 子犬・子猫、高齢の子、持病のある子である

回数が減らない・悪化している場合は、特に早めの受診が目安になります。また、子犬・子猫や高齢の子、持病のある子は、体力の余裕が少なく、状態が変わりやすいため、早めに受診を考えたい対象です。

吐いたものや便に血が混じっている、ぐったりして反応が鈍いといった様子がある場合は、様子を見ずに、受診できる動物病院へすぐ連絡してください。

おうちでのケアの考え方

「病院に行くほどではなさそう」というときも、自己判断で対応を進める前に、次のような考え方を知っておくと安心です。

  1. 嘔吐が続いているときは、半日ほど胃腸を休ませる目安にする
  2. 水は、ごく少量ずつであれば与えても大きな心配はないことが多い
  3. 症状が落ち着いてきたら、消化のよいフードを普段より少量から与え、様子を見ながら少しずつ量を戻していく
  4. 脱水のサイン(口の中が乾いている、皮膚をつまんでもすぐ戻らない等)がないか確認する

ただし、自己判断で長時間の絶水はしないでください。自己判断で絶食・絶水を長く続けたり、市販の下痢止め・吐き気止めを与えたりもしないでください。

受診前に準備したいこと

次のような情報があると、診察の参考になります。

  • 吐いたものや便の写真・動画
  • いつから、何回くらい続いているか
  • 直前に食べたもの
  • 誤飲の可能性があるものの量や素材(心当たりがあれば)
  • 普段与えているお薬やサプリメントの情報

また、自己判断で食事を無理に与えたり、吐かせようとしたりしないようにしてください。

市販の下痢止め・吐き気止め・胃薬などを自己判断で与えることは避けてください。原因によっては、かえって回復を遅らせてしまうことがあるといわれています。

まとめ

半日〜1日たっても吐く・下痢が続く、元気や食欲がない、お腹を痛がる、誤飲の可能性があるといった場合は、受診を考えたい目安です。子犬・子猫や高齢の子、持病のある子の場合や、「様子を見てよいか分からない」と迷うときも同じです。受診の際は、吐いたものや便の写真、いつから何回続いているか、直前に食べたもののメモが、診察の手がかりになります。吐いたものや便に血が混じる、ぐったりして反応が鈍いときは、様子を見ずに、受診できる動物病院へすぐ連絡してください。

獣医師 宍戸優太