吐く・下痢にはさまざまな原因があります
犬や猫が吐いたり下痢をしたりすると心配になりますが、原因は食べ過ぎやフードの変化といった軽いものから、感染症・誤飲・内臓の病気まで幅広いといわれています。この記事では、「様子を見ていただいてよい場合」と「早めのご相談をおすすめする場合」の目安をご紹介します。
一時的な嘔吐や下痢は、食べ過ぎ・早食い、フードの切り替え、環境の変化によるストレスなどが引き金になることが多いといわれています。一方で、繰り返す・長引く場合や、ほかの症状を伴う場合は、感染症や誤飲、内臓の病気が隠れていることもあります。
様子を見ていただいてよい場合
次のような場合は、少し様子を見ていただいても大きな心配はないことが多いといわれています。
- 一度だけ吐いたが、そのあとは元気で食欲もある(一時的に胃が刺激された状態と考えられます)
- 食べ過ぎや早食い、フードの切り替えなどに心当たりがある軽い下痢で、ほかに症状がない
- 半日〜1日程度で、便の状態が普段どおりに落ち着いてくる
早めのご相談をおすすめする場合
次のような様子がある場合は、様子を見すぎずにご連絡いただくことをおすすめします。
- 半日〜1日たっても、繰り返し吐く、または下痢が続く(回数が減らない・悪化している場合は特に)
- 吐いたものや便に血が混じっている
- 元気や食欲がなく、ぐったりしている
- お腹を痛がる、触られるのを嫌がる様子がある
- おもちゃや異物を誤って飲み込んだ可能性がある
- 子犬・子猫、高齢の子、持病のある子(体力の余裕が少なく、状態が変わりやすいため)
吐いたものや便に血が混じっている、ぐったりして反応が鈍いといった様子がある場合は、様子を見ずにすぐにご連絡ください。
ご自宅でのケアの考え方
「病院に行くほどではなさそう」というときも、自己判断で対応を進める前に、次のような考え方を知っておくと安心です。
- 嘔吐が続いているときは、半日ほど胃腸を休ませる目安に。水はごく少量ずつであれば与えても大きな心配はないことが多いですが、自己判断で長時間の絶水はしないでください
- 症状が落ち着いてきたら、消化のよいフードを普段より少量から与え、様子を見ながら少しずつ量を戻していく
- 脱水のサイン(口の中が乾いている、皮膚をつまんでもすぐ戻らない等)がないか確認する
- 自己判断で絶食・絶水を長く続けたり、市販の下痢止め・吐き気止めを与えたりしない
ご来院までにできること
- 吐いたものや便の写真・動画を撮っておくと、診察の参考になります
- いつから、何回くらい続いているか、直前に食べたものもあわせてメモしておく
- 誤飲の可能性があるものに心当たりがあれば、量や素材もあわせてお伝えください
- 普段与えているお薬やサプリメントがあれば、その情報もお伝えください
- 自己判断で食事を無理に与えたり、吐かせようとしたりしない
市販の下痢止め・吐き気止め・胃薬などを自己判断で与えることは避けてください。原因によっては、かえって回復を遅らせてしまうことがあるといわれています。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください
「様子を見てよいか分からない」というときも、遠慮なくご来院ください。気になる様子が続く場合は、次のご来院時にご相談ください。